|
ぽ ち 袋
ポチ袋コレクション
上方では「ぽち袋」、関東では「ご祝儀袋」とよばれた。
金銭を入れるこれらの小さな紙袋はすべて木版摺りの仕事です。
昭和62年(1987)、名古屋市内の古書市に売りに出されていた一冊
の貼り込み帳に、ぽち袋約900点・これらを入れた、畳紙や袋約50点が
貼り込まれていました。およそ明治から昭和20年頃までのものと推測されます。
あまりの状態の悪さに私が入手することで保存につながればよいと思いました。
*左の題箋 貼り込み帳のもの 美やこ乃美風 と読むのだろうか?
参考書籍
季刊「銀花」第二十七号 1976 文化出版局 祝儀(ポチ)袋の楽しみ 宮尾しげお 167項
つたえたい日本の美しいもの ぽちぶくろ 株式会社文京書房 著者 貴道裕子
ぽちぶくろー江戸文化の粋 株式会社里文出版 著者 貴道裕子
ぽち袋ー粋と遊び心 紫紅舎文庫 著者 豊田満夫
ぽち袋 展示履歴
れぐ・まつなみ(名古屋市) 1990年2月2日~2月14日
Gallely NAF 河合塾美術研究所(名古屋市) 2003年11月8日~12月7日
そごう神戸店 2006年12月26日~2007年1月6日
|
|
ぽち袋約900点の中でも絵柄の作者がわかるものはすくなく、次の4点は竹久夢二とわかるぽち袋です。
|
|
いろはかるた 1-48
|
諸国絵馬ずくし 2-36
|
江戸の華・纏の振込ミ 3-28
|
江戸の華・纏の振込ミ 4-8
|
歌舞伎シリーズ のぼりずくし 5-5
開き花 5-8
|
歌舞伎シリーズ 隈取十二種 6-12
|
歌舞伎シリーズ 隈取祝儀袋 7-8
|
歌舞伎シリーズ 歌舞伎十八番 8-15
|
歌舞伎シリーズ 舞踊集 9-7
不明 9-6
|
歌舞伎シリーズ 花がた 10-8
不明 10-6
|
歌舞伎シリーズ 11-17
|
歌舞伎シリーズ 12-15
|
歌舞伎シリーズ 13-16
|
音曲・小唄・端唄 14-12
|
音曲・小唄・端唄 15-21
|
音曲・小唄・端唄 16-20
|
音曲・小唄・端唄 17-21
|
揃物など 18-27
|
大津絵(上) 19-6
大津絵(下) 19-6
|
大津絵(上) 20-10
大津絵(下) 20-10
|
百面相 21-6
東海道本線五十三次 21-5
|
江戸みやげ(上) 22-4
江戸みやげ(下) 22-4
|
江戸みやげ(上) 23-4
江戸みやげ(下) 23-4
|
浮世絵集(上) 24-3 浮世絵集(上) 24-3
東かがみ(下) 24-4
不明(下) 24-4
|
多種類 25-35
|
多種類 26-19
|
多種類 27-33
|
小紋柄 28-18
|
縞に更紗 29-24
|
東海道本線五十三次 名物種 30-16
|
|
凧 31-6
揃物 羽子板 31-8
|
洒落もの・名鳥銘木づくし 32-6
洒落もの・のろけたいづくし 32-6
|
揃物・浅草みやげ 33-6
揃物 わしが在所 33-6
|
揃物・古銭 34-5
揃物・六 瓢息災 34-6
|
揃物・35-5
揃物・あんどんづくし 35-6
|
揃物・江戸玩具 36-6
揃物・写し絵 36-6
|
揃物・おとぎ集 37-12
|
揃物・干支 38-12
|
揃物・柳だる 39-18
|
変わり折りぽち袋 40-12
|
手ぬぐい 41-14
|
福笑い 42-8
|
揃物 43-12
|
浄瑠璃 44-8
源氏香 44-6
|
古今の春 45-12
|
竹久夢二画 46-4
|
夢二調 47-7
|
六歌仙 48-6
揃物 48-6
|
京都名所祝儀袋 49-12
|
ぽち袋多数 50-27
|
ぽち袋多数 51-27
|
ぽち袋多数 52-27
|
柳やなぎて 53-9
|
ぽち袋多数 54-18
|
小唄 55-12
|
上段 江戸玩具 56-3
中段 とんだりはねたり56-5
下段 隈取 56-3
|
畳紙・他 57-
|
畳紙・他 58-
|
これらのぽち袋について解らないことばかりで不足な点も多くありますが、その時代にしかない漂いが色濃く感じられます。
木版画多色(摺り)印刷という技術を確立した江戸文化が私たちの暮らしをずいぶん豊かにしてくれたと思います。
|
トップページに戻る
|
Copyright(C) 2006 ちくさ工房 はんがの座 |
|